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【スプラトゥーン2】勝率5割マッチングについて思っていること。

(公開:2018年10月24日 最終更新:2019年7月5日)

 

どうも、ぽよ彦(@poyo_hiko)です。

 

はい、というわけで、久しぶりのスプラトゥーンの記事として、いわゆる「勝率5割マッチング」について取り上げてみようと思います。

 

知っている人も多いと思うけど、スプラトゥーン2では、どんなに上手い人でも、逆にどんなに下手な人でも、勝率が5割に収束していくと言われています。

実際、Amazonでのレビューや、5chスレを見ていると、「5割マッチングが露骨過ぎる」といった意見を目にすることもあります。

 

"懲罰マッチング"と言ったりもしますね。

 

自分のプレイ体験としても、連勝が続いたあとに、下手な仲間と組まされて連敗したり、

その逆に、連敗したあとに、強い味方にキャリーされて連勝したりと、意図的なマッチングのように感じることも多いです。

 

そして、後でイカリング2の結果を閲覧すると、直近50試合の勝率が見事に5割なんです。

短期的に見れば、5割を下回ったり、上回ったりする時期もありますが、長期的に見れば、結局5割ぐらいの勝率に収束しています。

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(↑私の直近50試合の結果)

 

すると、スプラユーザーの間で不満が噴出することになります。

 

完全にランダムマッチングなのであれば、勝率が7~8割の人が居てもおかしくないし、勝率が2~3割の人が居ても不思議ではない。

しかし、どんな人でも勝率が5割に収束していくなんて、明らかに意図的なマッチングが仕組まれているとしか思えないし、そんなマッチングで勝ったとしても嬉しくないと。

 

果たして5割マッチングは存在するのでしょうか?

 

5割マッチングが存在しないと仮定したら?

5割マッチングが存在するか否か――。

 

正直、私の中で明確な答えはありません。

巷では「ある」と言われているし、実際そのようなマッチングが多いように感じるため、何となく「あるんじゃないか」と思うこともあります。

ただ、公式は「無い」と言っていますし、「それだったら無いのかなぁ」と思ったりもします。

 

もっとも、最近、次のようなことも思っています。

すなわち、5割マッチングが存在しなかったとしても、5割に収束していくことはそれほど不思議なことではないんじゃないか?という点。

「勝率7~8割の人(勝率2~3割の人)がもっとゴロゴロいてもおかしくないんじゃないか」という意見に対するアンチテーゼでもあります。

 

以下、この点を説明するために、プロ野球のデータを参照してみることにします。

 

プロ野球は、どの球団においても、高校・大学・社会人出身の国内有力選手や外国人助っ人選手だけで構成されており、ペナントレースは、同じようなレベル帯での対戦であることが前提となっています。

同じウデマエの人達とマッチングされるスプラトゥーンの比較サンプルとしては近しいんじゃないかと思われます。

 

また、プロ野球の八百長については噂の域を出ないものであり、ここでは、そのような八百長試合は無いものとし、いずれもガチンコの試合であることを前提として話を進めます。

 

プロ野球における優勝チームと最下位チームの勝率

終わったばかりの2018年のペナントレースの結果を見てみると、セ・リーグ、パ・リーグの優勝チームと最下位チームの勝率は以下のとおりでした。

<セ・リーグ>

  • 優勝:広島東洋カープ 82勝59敗(勝率.582
  • 最下位:阪神タイガース 62勝79敗(勝率.440

<パ・リーグ>

  • 優勝:埼玉西武ライオンズ 88勝53敗(勝率.624
  • 最下位:東北楽天ゴールデンイーグルス 58勝82敗(勝率.414

 

ここ数年、圧倒的なチーム力を見せ、セ・リーグを3連覇した広島ですら、勝率は6割を超えておらず、2位ソフトバンクにゲーム差6.5をつけて優勝した西武も、6割を少し超えたぐらいです。

また、最下位である阪神・楽天の両チームの勝率は、いずれも4割台であり、大きく負け越していることに違いありませんが、目も当てられないほどの勝率と言うわけではないです。

 

では、他のシーズンはどうか。

例えば、王さん・長嶋さんといったスター選手を擁し、V9を達成した黄金時代の巨人の勝率はこんな感じです。

  1. 1965年:91勝47敗(.659)
  2. 1966年:89勝41敗(.685)
  3. 1967年:84勝46敗(.646)
  4. 1968年:77勝53敗(.592)
  5. 1969年:73勝51敗(.589)
  6. 1970年:79勝47敗(.627)
  7. 1971年:70勝52敗(.574)
  8. 1972年:74勝52敗(.587)
  9. 1973年:66勝60敗(.524)

 

V9の最終年こそ、2位阪神にゲーム差0.5まで迫られ、勝率5割そこそこという数字となっていますが、それ以外のシーズンは圧倒的な力を見せています。

ただ、そのような最強時代を築いた巨人でさえ、一度も勝率7割には達していません。もちろん強いことに変わりないですが、勝率7~8割で無双するというレベルではないのです。

 

では、過去のプロ野球において、勝率7割以上を達成したチームはどのぐらいあるかと言うと、2リーグ制に移行した1950年以降においては以下のとおりです。

<セ・リーグ>

  • 1950年 松竹 98勝35敗(.737)
  • 1951年 巨人 79勝29敗(.731)
  • 1953年 巨人 87勝37敗(.702)
  • 1955年 巨人 92勝37敗(.713)

<パ・リーグ>

  • 1950年 毎日 81勝34敗(.704)
  • 1951年 南海 72勝24敗(.750)
  • 1955年 南海 99勝41敗(.707)

 

長いプロ野球の歴史の中で、たったこの7シーズンだけ

巨人と南海が勝率7割を達成した1955年を最後として、これ以降、勝率7割を超えるチームは現れていません。

 

他方、勝率が3割を下回ったチームは、以下のとおりです(同じく1リーグ制時代の記録は除外しています)。

<セ・リーグ>

  • 1950年 広島 41勝96敗(.299)
  • 1952年 松竹 34勝84敗(.288)
  • 1954年 洋松 32勝96敗(.250)
  • 1955年 大洋 31勝99敗(.238)
  • 1970年 ヤクルト 33勝92敗(.264)

<パ・リーグ>

  • 1952年 近鉄 30勝78敗(.278)
  • 1958年 近鉄 29勝97敗(.238)
  • 1961年 近鉄 36勝103敗(.261)
  • 2005年 楽天 38勝97敗(.281)

 

こちらも、長いプロ野球の歴史の中で、たったこの9シーズンだけです。

「ダメ虎」「暗黒時代」と言われた90年代の阪神でさえ、勝率が3割を下回ったシーズンは一度もありません。

なお、1950年代は、巨人のような強い球団と、そうでない球団との実力差がはっきりと分かれていたように思います(譬えが悪いかもしれませんが、XとC~Aが対戦するようなものかもしれません)。

 

まとめ

以上をまとめると、同じ実力帯の人達が、ガチンコで勝つか負けるかの試合をやれば、勝率は大体40~60%の範囲内に収まるということが分かります。平均を取ると、やはり勝率は5割ぐらいに収束していくわけです。

つまり、「5割マッチング」という意図的なマッチングシステムが存在するかどうかは別として、仮に、そのような意図的なマッチングが仕組まれてなかったとしても、5割ぐらいの勝率になることはそれほど不思議ではありません。

 

勝率が50(±10)%の範囲内に収まることは、むしろ普通です。

 

ここから先は私の想像です。

任天堂としては、ブキ編成が偏らないように調整さえすれば、勝手に勝率は5割ぐらいに収束していくのだから、5割マッチングを仕組む必要はないように思えます。

しかし、母数が増えれば、必ずイレギュラーな存在(極端に勝つ・負ける人)は出てきます。そういうイレギュラーな存在に対して、何らかの懲罰あるいは救済措置を用意することはあり得るかもしれません。ゲームバランスを崩す原因になるからです。

 

つまり、もし仮に、そのような意図的なマッチングシステムが存在するとしても、それは、一部のイレギュラーな存在に向けられたものであり、その他大勢はそれに巻き込まれているだけではないか?と思えるのです。

そんなことをあーだこーだと議論しても、結局のところ、真実は闇の中だが。皆さんはどのように考えますか?