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レッド・デッド・リデンプション2は買うべき?購入を躊躇している人向けのレビュー。

ネット上で散々酷評されている「レッド・デッド・リデンプション2(以下「RDR2」)」について、以下のようなレビューを耳にしたことにより、購入を躊躇している人もいると思います。

  • 操作が分かりづらい。直感的でない。
  • 動きがもっさりしていて、爽快感がない。
  • 景色は綺麗かもしれないが、中身のないオープンワールド。
  • 銃撃戦は単調であり、すぐに飽きる。

 

これらの気になる点について、全てお答えできるわけではありませんが、3時間程度プレイし、Chapter1(最初の雪山のチュートリアル)をクリアするところまで進めた筆者が、自分なりの感想を書いてみます。3時間程度プレイした者の意見として聞いてください。

 

(※ 2018年12月1日追記)

チャプター2をクリアした時点での感想記事もあわせてどうぞ。

【レッド・デッド・リデンプション2】チャプター2をクリアした時点での感想&分かったこと。

 

最初に結論から言いましょう。

このゲームは、「合う・合わないがはっきりと二極化するゲーム」です。

 

合う人はとことん合うし、合わない人はとことん合わない。「まあまあ面白い」とか「普通」といった中間的な意見・感想を述べる人がほとんど居ないゲームじゃないでしょうか。

それぐらいゲーム設計としては尖っており、「よく検討してから購入した方が良い」という意見は本当によく分かります。

 

そして、おそらく私は「合う人」です。

3時間程度しかプレイしていないので、「おそらく」と留保しました。この先、もしかしたら「合わない人」になるかもしれません。

 

しかし、現時点では自分に合っているので、本記事では好意的なレビューを中心にして書かせてもらいます。

ただ、その一方で、「合わない人」の意見も凄く分かるし、「操作性が悪い」「動きが悪い」という点も、言いたいことは痛いほどよく分かります。

 

そこで、購入を躊躇している人を対象とする以上、好意的な意見だけじゃなく、否定的な意見についても言及しつつ、最終的に、「どういう人が購入すべきか」という点に踏み込んでいきたいと思います。

 

キャラの動き・操作性について 

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ゲーム冒頭、 雪山でいくつかのミッションをこなすことになりますが、ゲームを開始してすぐに「もっさり」に遭遇します。

歩く、物を拾う、座る、馬に乗る・降りる。何をするにしても、微妙な慣性があり、しかも遅いんです。のそのそと巨人を動かしているような感覚すら覚えます。

 

私は、「あー、確かにな」と思いました。このノロい動きに対して、ストレスを感じる人の気持ちも分かる。うん。

 

「ノロい」というか、「重い」と表現すべきでしょうか。

「こう動いて欲しい」という自分の理想と、実際のキャラの動きがマッチしないんですよ。シンクロ率が低い状態でエヴァを操作するようなものかもしれません。

 

また、チュートリアルパートなので仕方ありませんが、頻繁に操作方法が画面に表示され、その通りに操作するよう指示されます。

会話を聞いている最中に、いきなり指示が飛んでくるため、途中から会話そっちのけで操作に集中することになります。

 

そこまでは良いとしましょう。

ところが、棚を開ける、物を拾う、調べるといった動作が、ことごとく長押しだったり、物を拾う動作は□ボタンの長押しなのに、武器を拾う動作はL1だったり、武器ホイールを開いて武器を変更する方法が全く直感的でなかったり、とにかく操作が複雑で、覚えることが多過ぎます。

 

このように、RDR2をプレイしたファーストインプレッションとして、「動きがもっさりしてる」「操作がわかりづらい」という印象を抱くのも致し方ないように思います。

RDR2に対して好意的な意見を持っている私でさえ、最初はそう思ったのだから、 他の人も同じような印象を抱いたとしても、何ら不思議ではないですね。

 

合う・合わないの分かれ道

以上のとおり、キャラの動き・操作性に対する否定的な意見はよく分かります。

 

私は、RDR2をプレイする直前まで、アサシンクリードオデッセイをプレイしていたので、アサクリオデッセイの快適さ・爽快感とのギャップに、もろに直面している一人です。

では、なぜ私はRDR2を受け入れることができたのか。私が思うに、合う・合わないの分かれ道は、以下の点にあると考えています。

 

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このゲームは、さながら映画です。

登場人物たちの会話、各ミッション、日常生活の細部に至るまで、映画の中を生きています。単なるロールプレイではなく、映画に登場する主人公・アーサーを演じるという役割がプレイヤーには課せられているのです。

 

カメラアングル、音楽、表情の機微、セリフ等、ありとあらゆる全ての演出が、ひとつの映画を見せるように構成されており、「映画を描く」というゲーム制作側の意図をひしひしと感じます。

 

ずばり、ここが分かれ道です。

 

これらの演出の数々によって映画の世界に引き込まれた人は、主人公・アーサーになりきり、この役を演じようというマインドが生まれます。

自分から、このゲームに歩み寄っていき、アーサーとのシンクロ率を上げたいと思うようになり、徐々に「自分の意図した動作」と「実際のアーサーの動作」とのギャップが埋まっていくのです。

 

しかし、これらの演出にピンとこない人は、映画の世界から一歩引いたところで、このゲームを俯瞰することになります。

つまり、自分からゲームに歩み寄ることができず、ゲームの方から自分に歩み寄ってこない限り、ずーっとシンクロ率は低いままであり、ギャップが埋まりません。

その結果、いつまで経っても、「ノロい」「重い」「もっさり」という違和感が消えないのです(言うまでもありませんが、ゲームコンセプトは変わらないので、このギャップは永久に埋まらないということになります)。

 

そして、私は前者でした。

安住の地を求める無法者たちの願い、文明社会がもたらした光と闇、自らの行く末を見定めようとする主人公・アーサーの思い…。この時代の混沌とした空気が、ぶわぁーっと自分の中になだれ込んできて、思わず、椅子に座ってタバコをふかしている自分がいました。

このとき、椅子に座ってタバコを吸っているアーサーと、自分の心は見事に重なり、RDR2の映画の世界に没入していたわけです。

 

操作方法については、確かに複雑だと思いますが、覚えられないほどではないし、ひとつひとつの動作について、その都度、画面に表示されるので、少なくとも私は不親切だとは思いませんでした。長押し・連打についても、別にストレスを感じるほどでもありません(操作設定を変えることもできます)。

実際、昔の洋ゲーにあまり馴染みがなく、アクションゲームが下手くそな私でも、3時間ぐらいプレイしたら、完璧ではないにせよ、ある程度操作には慣れることができました。下手くそな私でも出来たのだから、他の人に出来ないわけがないと思っています。

 

オープンワールド・銃撃戦について

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正直、オープンワールドのクオリティや、銃撃戦についてはよく分かりません。

Chapter2に入ったばかりであり、まだまだオープンワールドを探索できておらず、どれぐらいの広さなのか、どれぐらい密度の濃いマップなのか、現状では分かりかねます。

ただ、グラフィックについては、間違いなくPS4のゲームの中ではトップクラスであり、直前までプレイしていたアサクリオデッセイと同レベルか、もしくは超えていますね(動物の動きは圧巻です)。

 

銃撃戦については、FPS・TPSをよくやる人にとっては物足りないかもしれません。少なくとも、GTA5のようなヒャッハープレイは無理だと思います。

逆に言えば、FPS・TPSが苦手な人には取っつきやすいレベルじゃないでしょうか。私は、この世界に没入することを目的としており、銃撃戦は、その演出のひとつに過ぎないと思っているので、別にこのぐらいで良いと感じています。

 

RDR2をオススメできる人・オススメできない人

RDR2を自信をもってオススメできるのは、ずばり「西部劇が大好きで、ロールプレイに没頭できる人」です。このタイプの人は、是非すぐに購入して、RDR2の世界を体験して欲しいと思います。

「西部劇はよく分かんない」という人であっても、オープンワールドの世界に没入できる人、細かいディテールや寄り道が大好きな人にもオススメできます。

 

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例えば、RDR2では、こういう風に、髭の長さを自分で調整できるんですが、こういうのを見て、ピンときた人は楽しめる可能性が高いです。

「目的もなくオープンワールドを散歩するのが好き」「オープンワールド系のゲームでは、狩り・釣りばっかりやっている」という人も同様にオススメ。こういう人は、アーサーになり切れるかどうかは別として、RDR2が理想としているであろうプレイスタイルに近いものを実現できるからです。

 

逆に、「主人公の身だしなみなんて、どうでもいいよ。とにかく爽快なアクションをプレイさせてよ」という人は、ガッカリする可能性が高く、オススメ出来ません。

例えば、同じロックスターのGTA5を想像して購入すると後悔するかもしれない。RDR2が目指しているのは、そこじゃないからです。

 

現時点での感想

RDR2に対して、「昔の洋ゲーみたい」「PS2のゲームみたい」と評価する人もいます。複雑な操作性やもっさりとした動きが「古臭い」と感じるんでしょう。

(※ グラフィックもPS2レベルと言う人もいますが、さすがにそれは言い過ぎだと思います。キャラの表情がアップになったときに、若干粗っぽいと感じることはありますが、それでもPS2レベルとは思いません)

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むしろ、私は、RDR2から「新しさ」を感じています。

最近のゲームのセオリーとして、リアリティだけなく、アクション性や爽快感を演出するために、非現実的な要素を金科玉条のように取り入れるのが普通です。

洋ゲーにおいて、とことんリアリティを求める路線を突き進むあまり、ユーザビリティを犠牲にしてきた過去の失敗を見ても、その点は明らか。

 

しかし、RDR2は、1899年の開拓時代後のアメリカという、リアルな舞台を用意するだけでなく、その舞台の中で出来ることも、限りなくリアルなものだけに絞り、ユーザビリティを犠牲にするという時代に逆行するかのような挑戦的な所業をやってみせました。

これに対して、「古臭い」と思うか、オープンワールドを次のステージへ押し上げた「新しさ」と捉えるか。これは、まさに法による秩序を求める文明人と、古い慣習の中で生きる無法者たちに二分されているRDR2の世界そのものではないかと思えてきます。