さよならレイジーマンデイ

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レッド・デッド・リデンプション2をクリアしたので最終的な感想&レビューを書いてみる。

前回、チャプター6をクリアした感想を書きましたが、エピローグを全てクリアしたので、最終的な感想とレビューを書いてみます。

 

なお、今回の記事は、最初にネタバレなしの総合レビューを書いたあと、最後の「クリアした感想」という項目において、ネタバレありのレビューを書くことにします。

そのため、まだ完全にクリアしていない人は、最後の項目だけは見ないようにしてください。

 

総合レビュー(ネタバレなし)

冗談抜きで本当に面白かった…。

ここまで世界観に没入できるゲームが他にあったでしょうか。クリアまでの時間はおよそ100時間ぐらいだと思います(プレイ時間が表示されないため、実際にはもっとプレイ時間は多いかも)。

私は、ただでさえ周回プレイをあまりやらない性分のため、引き継ぎ要素のない2周目なんて、普段絶対にやらないんですが、RDR2については、「もう1回、最初からやり直せ」と言われても余裕で出来ると思います(これからレッドデッドオンラインが始まるため、しばらく2周目はやりませんが…)。

 

① グラフィック ★★★★★

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ロックスターが、8年かけて開発しただけのことはありますね。グラフィックについては、現時点で最高峰のクオリティです。

天候の変化、時間帯ごとの明暗、光の加減・陰影、風の強弱、草木の揺らぎ、果ては気温の高低まで、精密にゲームグラフィックに落とし込まれており、ここまできたら職人芸というか、芸術の域じゃないかと思います。

とりあえず、グラフィックについては何の文句もないです。凄すぎる。

 

② オープンワールド ★★★★★

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高いグラフィック技術もさることながら、オープンワールドの作り込みにも惜しみない拍手を送りたいと思います。

 

まず、広さ。

これについては、大きすぎず、小さすぎず、丁度良いサイズです。もし、これより小さいマップにしてしまうとプレイヤーは窮屈に感じただろうし、これより大きいマップにしてしまうと移動がだるくて仕方なかったと思います。絶妙のバランスです。

開発段階において、もっと広大なオープンワールドにしようという案もあったと思いますが、「大きければ良いってもんじゃない」とストップをかけた責任者に賞賛を送りたいです(そんなやり取りがあったかどうか知りませんけどw)。

他のオープンワールドの広さと比較するのは難しいですが、感覚的には、ウィッチャー3と同じぐらいじゃないかと思います。RDR2のマップの広さについては、また別の記事で検証してみたいと思います。

 

次に、密度。

どこまで行っても、森、山、川、沼、草原、荒野があるだけで、変わり映えがしない…という意見も分からないでもないです。確かに、他のオープンワールドと比べると、探索できるロケーションは少ないかな。

 

ただ、それは密度とは別の問題。

例えば、直近までプレイしていたアサクリオデッセイは、街、野営地、砦、洞窟、遺跡など、色んなロケーションが存在しました。

しかし、色んなロケーションがあるとは言っても、野営地や砦はほぼコピペであり、攻略パターンはほとんど同じでした(広大なマップを用意したため、無理やりロケーションを詰め込んだようにも思えます)。

アサクリオデッセイのオープンワールドが面白くないと言っているわけではないんですが、「ロケーションが多い=密度が濃い」ということではありません。

 

RDR2の場合、そういったロケーションの代わりに、プレイヤーの想像力を掻き立たせるような印象的なスポットをたくさん用意しました。

例えば、シーンと静まり返る森の中にぽつんとたたずむ湖。人目を避けるように街道から離れたところに建てられた廃屋。魚釣りに興じるために設置された川沿いのキャンプ跡地。誰もいない川岸に打ち上げられた古びたボート。

こういうスポットを見つけるたびに、プレイヤーは、想像を膨らませます。「ここにはかつて、どういう人が住んでいたんだろう」「なぜ、この場所を離れたんだろう」と。RDR2の世界には、そういうスポットがたくさんあります。

私は、そのようにプレイヤーの想像力を掻き立たせるオープンワールドこそ密度が濃いと思っています。RDR2はまさにそういうマップなんです。

 

③ 戦闘システム ★★★☆☆

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TPS・FPSゲームをほとんどやったことがない初心者でも何とかなる難易度。

しかも、ストーリーミッションなどについては、仮に失敗してもリトライすることができ、3回失敗すると、スキップすることもできます。かなり激甘の難易度設定であり、シューター上級者からすれば物足りないかもしれません。

ただ、私は、銃撃戦も演出のひとつと思っていたので、これぐらいで丁度良いと感じました(途中で投げ出しそうになるぐらい難しかったら、ストーリーのテンポが悪くなってしまうので)。

 

難易度はこれで良いんだけども、シューターとして、何か特筆することがあるかと言われると、あまり無いです。「デッド・アイ」というスローモーションになるシステムについても、エイム力に自信がある人からすれば蛇足でしょうね。

というわけで、戦闘システム(銃撃戦)については可もなく不可もなく…といったところ。ただ、リボルバーなどのクラシックな銃をコレクションしていくのは非常に楽しいし、西部劇のガンマンが好きな人は、たぶん発狂するぐらいのめり込めると思います。

 

④ 音楽・BGM ★★★★★

牧場や平原を移動しているときは心地良い牧歌的な音楽が流れ、事件に巻き込まれるとシリアスな音楽に切り替わり、復讐に向かう男の背中には渋い音楽がこだまする。

ただでさえ素晴らしいオープンワールドとストーリーなのに、この音楽をもってこられたら、そりゃ気持ちが盛り上がらないわけがない。最高の一言。

 

⑤ キャラクター ★★★★★

最初は顔と名前が一致しませんが、時間の経過とともに、性格、生い立ち、ギャング団の中での役割・力関係などが分かってきて、自分の中で、「良い奴」「気に食わない奴」「どうでもいい奴」とカテゴリー分けされるようになってきます。

徐々に感情移入させたのは上手いなーと思いました。例えば、会社でも、話の合う人、関わりたくない人、興味のない人…といった具合に色んな人が居ます。だけど、最初からどんな人か分かっているわけではなく、仕事で関わったり、普段の日常会話の中で、その人がどんな人間なのかが徐々に分かってきます。それと理屈は同じです。人間関係が構築されていくプロセスが妙にリアルなんです。

以下、自分の中でのカテゴリーと、印象に残っているキャラについては一言添えて紹介してみます。

 

▼ 良い奴(好き)

  • ホゼア:彼と一緒に行く狩りはホッと一息つける瞬間だった。良心的な存在。
  • チャールズ:道楽のための狩猟を許さない正義感・道徳観の強い男。
  • ジョン:スタイル良いなーと思った。徐々に成長していくイケメンキャラ。
  • レニー:最年少ながら、なかなかの銃の腕前。男意気も良い。
  • セイディ:俺は「姐さん」と呼んでいた。最初と最後でキャラ変わり過ぎw
  • おじさん:なんで固有の名前がないの?w でも良い奴。
  • ダッチ:なんだかんだで好き。

 

▼ 嫌いじゃない奴(普通)

  • ピアソン:よう、元海軍。嫌いじゃないよ。
  • ビル
  • アビゲイル:ちょっとワガママかな。メアリーと似ている。
  • ハビア
  • メアリー:メアリーは俺の嫁。
  • ショーン
  • ジョサイア
  • スワンソン:最後の方は好感が持てたよ。
  • キーラン

 

▼ どうでもいい奴(興味なし)

  • ジャック
  • カレン
  • ティリー
  • メアリーベス

 

▼ 嫌いな奴

  • モリー:うるせえババア1号。忙しいときに話しかけてくんじゃねえよ。
  • スーザン:うるせえババア2号。おめーもだよ。
  • マイカ:悪態のつき方が根っからの悪党という感じ。好きになれない。
  • レオポルド:ある意味詐欺師よりもたちが悪い。

 

⑥ サブ・やり込み要素 ★★★★★

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RDR2は、寄り道するためのゲームと言っても過言じゃありません。50時間ぐらいは寄り道のために費やしたと思います。

動物や植物などの図鑑コレクション、見知らぬ人のミッション、チャレンジミッション、狩猟・釣り、ポーカーなどのギャンブル、銃のカスタマイズ…などなど。寄り道しようと思えば、いくらでも寄り道が出来てしまいます。

しかも、それら全てが、適当に作られたものではなく、しっかりと作り込まれたものであり、あまりの完成度の高さに思わずビックリするレベル。

ただし、あまりに寄り道し過ぎると、メインストーリーを進められなくなるので注意(笑)

 

⑦ 操作性・快適さ ★★★☆☆

賛否両論分かれるところですが、個人的には、これぐらいの操作であれば、すぐに覚えるし、動作が遅いという点もそのうち慣れると思います。

ただ、はっきり言っておくと「爽快感はありません」。現実離れしたアクションなんて無いし、アーサーは、ちょっとした段差でも転げてしまう普通のおじさんです。それがまたリアルなんだけど、思ったとおりに動いてくれないときに、たまにイラっとします。

個人的に一番イラっとしたのは、銃撃戦のときに、「物陰に隠れる」という動作をいちいち解除しなければ、場所を移動できないという点。その他にも、「屈む」という動作をしたあと、立ち上がろうとすると、いちいち慣性が働きます。日常の場面ならまだしも、銃撃戦という非常事態において、ノロノロ動かれると、「さすがに、それはないだろう」と言いたくなります。

その点についてはマイナスですかね。

 

⑧ ストーリー ★★★★★

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文句なし。最高。

ストーリーに関する感想については、前回の記事と、後述の感想をご参考ください。

 

⑨ 総合評価 ★★★★★

はい。というわけで、総合すると、5点満点の名作。

最後に流れるスタッフロールの長さ(冗談抜きで40分ぐらいある)からしても、どれだけのリソースを割いたのかが分かります。時間、お金、労力、全精力をRDR2に注いだんでしょう。ゲームオブザイヤーは「ほぼ確」かなと思います。

本当に本当に面白かった。これだけ面白い作品を提供してくれて、ロックスター、本当にありがとう。

 

クリアした感想(ネタバレあり)

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さて、ここからは、ネタバレありのクリア感想になります。

クリアしていない方は、ここで引き返してください。なお、チャプター6(本編)をクリアしたところまでの感想については、以下の記事をご参照ください。

☑前回の記事:【レッド・デッド・リデンプション2】チャプター6までクリアしたので感想を書いてみる(ネタバレあり)

 

 

エピローグでは、ギャングから足を洗ったジョンが、牧場で住み込みで働くところからスタート。最終的には、銀行から借金をして荒地を購入し、自分の家を建て、牧場を経営することになります(セイディの合法的な賞金稼ぎにも協力)。

私は、この場に、アビゲイル、ジャック、おじさん、チャールズ、セイディだけでなく、かつての仲間たちも居たら良いのになーと思いました。もう逃げ回ることも、戦うこともしなくていい。そんな平穏な日々を皆で分かち合うことが出来たら…と。

 

さて、前回の感想記事で補完できなかった話をしましょう。マイカとの決着です。

遅かれ早かれ、ダッチ・ギャング団は終わっていたかもしれません。しかし、仲間たちを裏切った罪は深くて重い。マイカのせいで命を落とした仲間もいました。アーサーもその1人です。ジョンは、アビゲイルの制止を振り切って、マイカを撃ちに行きます。

ジョン、セイディ、チャールズの3人は、マイカが潜伏している深い雪山を進んで行きますが、マイカ一味から襲撃を受け、セイディとチャールズは負傷してしまいます。ジョンは、1人で雪山を突き進み、ついにマイカが潜伏している小屋まで辿り着き、マイカと対峙します。

 

 

問題となるのはこの後。マイカとしばらく対峙したあと、おもむろにダッチが登場。これには驚きました。まさかマイカと手を組んでいると思わなかったから。

「なんだよ…結局マイカと手を組むのかよ…」。私は心底落胆しました。チャプター6の最後に、ダッチは、後悔とも改悛ともとれる表情をしていたからです。「アーサーのことを最後まで信じていたら…」。そんな思いが胸を駆け巡っていたのではないだろうかと。

 

今度は、ジョンとダッチが対峙します。

「俺はアンタのために出来るだけのことはやった!」

「じゃあ、なぜ俺を撃った?」

「それはお互い様だろう!」

 

そんな白熱のやり取りが続き、ジョンは「俺はアーサーに救われた!」と叫ぶ。さらに、ダッチを詰問する。「何か言ったらどうだ!」と。

ダッチが「何も言うことはない」と言った次の瞬間。…ダッチはマイカを撃った。

 

「え…?」

 

私の中で時が止まりました。マイカが倒れ、ダッチは何も言葉を発することなく、その場を後にします。小屋の中に、ブラックウォーターの銀行強盗で得た大金を残したまま。

 

正直なところ、今でも、ダッチの行動が理解できません。大金を持っているのだから、念願だったタヒチに逃亡すれば良かったのではないかと思います。ダッチの行動が説明できないんです。

ここから先は、私が勝手に想像したストーリーです。ダッチは、アーサーと決別したあと、マイカ、ビル、ハビアらとともに逃走生活を送ります。ブラックウォーターで強盗したお金を回収する必要があり、身を潜めながらそのチャンスをうかがう。

その逃走生活の日々の中で、ホゼア、アーサーとともに馬鹿をやっていた昔を思い出します。「一緒に釣りをしたり、酒を飲み交わしたな」と。俺はどこで道を間違えたんだろう…。そんな思いが胸をよぎっていたのかもしれません。

 

マイカとともに新たにギャング団を結成し、首尾よく大金を回収することに成功しました。

さあ、あとは南の楽園に高飛びするだけ。しかし、そこには、ホゼアもアーサーもいません。かつて一緒に困難を乗り越えてきた仲間はいないのです。それどころか、その仲間を失ったのは、目の前にいるマイカが裏切ったせいです。「俺は、大切な仲間を失ってでも金が欲しかったのか?」と、自問自答を繰り返したのではないでしょうか。

マイカが、「俺たちなら、もっと金を稼げる。もうひと暴れしようぜ」と持ち掛けてきます。答えを出せないまま、ダッチはこの話に乗ります。

 

雪山で身を隠し、次の計画を練る。そこに、ジョンたちが襲撃してきたとの一報が届く。ジョンと対峙するダッチ。

目の前にいる男は、金のためでなく、死んでいった仲間たちの弔い合戦のためにここにいるのです。仲間のために命を懸けて戦ったかつての自分が重なり合います。

仲間の復讐という義理のために戦うジョン。他方、金儲けのためだけに人を殺すマイカ。アーサーとマイカが対峙した映像が頭をよぎるとともに、アーサーを救えなかった後悔の念がダッチを襲う…。

 

マイカを撃った理由はこんなところじゃないかと思います。ブラックウォーターのお金を捨てたのは(一部は持ち逃げした?)、マイカという裏切り者のおかげで手に入った汚い金だったからではないでしょうか。どこまでいっても想像でしかありませんが。

 

そんなこんなで、クリア後の感想はこのくらいにして終わりたいと思います。

しばらくはオンラインを遊ぶつもりであり、オンラインが荒れているようだったら、またオフラインソロに戻るかもしれません。いずれにせよ、RDR2の世界にとどまって、この世界をもう少し堪能したいと思います。