さよならレイジーマンデイ

メタボ予備軍のアラサー社畜がゲーム関連の記事を書いています。

Pandemic Expressに見る非対称対戦ゲームの可能性

f:id:pochi-kohchou:20190605165503p:plain

 

最近、弟者さんが「Pandemic Express」というゲームの実況をやってて、こういう非対称対戦ゲームには、まだまだ可能性があると感じたので、記事にしてみることにしました。

 

このゲームを簡単に説明すると、まず最大30名がスタート拠点に集められます。この時点では、まだ全員人間です。

ところが、マッチングがスタートすると、このうち1人がランダムでゾンビ化。ゾンビ化したプレイヤーは、周囲の人間を攻撃して、ゾンビの仲間を増やしていき、人間側はゾンビからひたすら逃げます。

人間を全てゾンビ化すれば、ゾンビチームの勝ち。ゾンビから逃げ切れば、人間チームの勝ちです。

 

「役割を固定しない」という斬新さ

非対称対戦ゲームといえば、Dead By Daylightのように、鬼側になるか、人間側になるかをプレイヤーが自分で選べるのが普通です。

そして、選んだ役割が変わることはありません。鬼(追いかける側)を選んだのであれば、ゲーム中、ずっと鬼だし、人間(逃げる側)を選んだのであれば、ずっと人間。

このように、従来の非対称対戦ゲームには、固定された役割をロールプレイする面白さがあったんです。

 

しかし、このようなシステムに問題がないわけではありません。

 

例えば、人間チームがVCで連携を取り合うなどして、対策を練れば、鬼側の勝率はグッと下がってしまいます。1対4という数的不利の状況が、そのまま勝敗に直結してしまうわけです(鬼側が絶対に負けるとは言い切れないけれど…)。

すると、人間側がVC勢だと分かった途端に、鬼のモチベーションが下がって、適当なプレイングになったり、ワンサイドゲームを打開できないと悟るやいなや、途端に緊張感のない試合と化してしまう危険性もあります。実際、そういう試合もあると思います。

 

このバランスを保つのは、めちゃくちゃ難しい。DBDや第5人格がたびたび批判されているのは、全てのプレイヤーが満足できるゲームバランスを実現できないからに他なりません。

 

その点、「Pandemic Express」は、このような非対称対戦ゲームの弱点を補っています。

 

まず、プレイヤーは、ゾンビ側になるか、人間側になるかを自分で選択できません。役割は完全にランダムで決まるため、「嫌な役回りを押し付けられた」という不公平感を感じることもありません。

また、このゲームでは、役割が固定されておらず、最初は人間だったとしても、ゾンビに攻撃されて、途中からゾンビチームに変わることもあります。つまり、試合展開がリアルタイムに変化しており、その時々の状況に合わせて、ゲームの目的が変わるし、ゲームから途中離脱することもないので、プレイヤー全員が、常に緊張感のある対戦を楽しむことが出来るわけですね。

 

個人的には、非対称対戦ゲームの弱点を分析しつつ、上手く進化させたなと感じましたね。なるほど、そういう方向性もあったのかと。

 

非対称対戦ゲームにはまだまだ可能性がある。

「Pandemic Express」を見ていると、非対称対戦ゲームには、まだまだ可能性が眠っていると感じます。

 

例えば、「役割を固定しない」という発想を、PUBGのような従来のバトロワゲームに導入しても面白いんじゃないでしょうか。

このようなバトロワは、最後の1人まで生き残ることが目的となっており、途中で倒されてしまったら、そこで試合終了です。場合によっては、何もできないまま開幕直後に死んでしまって、永遠に1位になれないまま、ゲームを引退することも十分にあり得ます。

 

しかし、倒されたあとも、ゾンビとして勝利を目指すという目的が残されていれば、プレイヤー自身が、ゲームの楽しみ方を進行状況に合わせて変えつつ、最後までモチベーションを維持することができます。

このような作りにすれば、最後まで生き残った1人だけでなく、ゲームに参加した全員に、勝利の達成感を味わうチャンスがあります。少なくとも、「勝てないから面白くない」と感じるユーザーの不満を解消することはできるはずです。

 

  • 100人のプレイヤーが最初の島に集められる。この時点では誰がゾンビなのか分からない。
  • マッチングがスタートすると、ランダムで2~30人がゾンビ化する(バランスが分からないので、とりあえずそのぐらいにしておく)。
  • 人間・ゾンビともに任意にスポーン地点を決められず、バラバラにスポーンする(いきなり全員で共闘できないようにするため)。ただし、ゾンビ側は人数的に不利なので、合流できる仕組みなどを作っても良いかもしれない。
  • もちろん武器は現地調達。
  • 人間は武器や乗り物を使用できるが、ゾンビは使用できない。ただし、ゾンビは人間よりも早く動ける、高いところに登れる…といった差を設ける。
  • ロケットランチャー、グレネードランチャー、火炎放射器のように、対人戦だと有利になりすぎる武器も実装。
  • 気配を消すことができるアイテムや、ゾンビの位置が把握できるようになるアイテムなども用意しておく。
  • ゾンビは200mぐらいまで接近すると人間のおおまかな位置を把握できる。
  • 安全地帯の円の収縮あり。ただし、収縮回数は1~2回程度(あくまでも、辺鄙な場所で芋ることを防ぐ目的)。
  • 人間はゾンビに倒されたらゾンビ化する。ただし、その場でゾンビ化するのではなく、別の場所でスポーン(連鎖的なゾンビ化を避けるため)。
  • ゾンビは人間に倒されも、ゲームオーバーではなく、別の場所でスポーン。
  • 人間はゾンビを迎撃できる施設などを建築できる。
  • 一定時間逃げ切るか、Dead By Daylightのように、脱出ゲートを開くための条件をクリアしつつ、一定数以上の人間が島から脱出できたら人間チームの勝利。